設計による焼結ベアリング
AMESは、特定の機器に特化して設計された自己潤滑軸受を、お客様の仕様に合わせてOEM製造する世界的メーカーです。
AMESソルソナ工場の生産のほとんどは、この軸受のOEMに特化した製造をしています。本工場には軸受に関するR&D研究所が整備され、材料選定や、オイル、形状、寸法精度、組み立て方法の面で、お客様にカスタマイズされたソリューションを提供しております。
材料
AMESは、通常使用されているすべての焼結材料規格に基づいて製造しています。
AMESが提供する材料
- ブロンズ:本材は非常に低い摩擦係数を有し、通常の動作のPvs条件では、摩擦係数は約0.02です。 AMESが開発したAmes-A4®ブロンズは、青銅90/10よりも摩擦係数が低く、0.02を示します。
- ブロンズAmes-E47®:本ブロンズ材は特別な合金組成ゆえに、不純物を含む燃料にも対応できる高い耐食性を有することから、燃料ポンプの軸受けとして用いられています。
- 鉄系:本材は最もコストの低い材料ですが、摩擦係数はブロンズよりもはるかに高く、約0.08です。代表的な組成物は、純鉄、Fe-C系、Fe-Cu系、およびFe-Cu-C系です。
- 鉄系複合材料:AMESが開発した材料IBC-S®およびIBC-H®は、市場にある他のどの鉄系材よりも摩擦係数が低い 0.04~0.06示します。しかもコストは同等です。Fe-Bronze系材も同様の摩擦係数を示しますが、こすとはより高くなります。IBC-Plus®は、線形運動する場合に低摩擦係数を示す摺動材として特別に開発した材料です。
- Ames-LFC®:本材は鉄系材をベースとした二層構造の軸受けです。スタート・ストップ時の動作はブロンズよりも優れています。ただし、定格運転時の性能はブロンズ材と同等です。摩擦係数またはノイズレベルが重要な用途には本材料が最適です。価格はブロンズ材と鉄系材の中間です。
- アルミニウム系軸受材Ames-U4®:本材はブロンズ材や鉄系材では腐食が問題ととなるような腐食しやすい環境下で使用するのに適しています。本材料の摩擦係数はブロンズ材と鉄系材の中間を示し、ブロンズ系軸受材よりは安価です。
数種類の固体潤滑剤を、特定の条件下で性能を向上させるために、これらすべての材料に添加することができます。
オイル
含浸オイルの選択は、軸受機能を左右する重要な要素です。
AMESは -60ºCから+230ºCの温度下で作動可能ないくつかの特徴的なオイル(鉱物油および合成油)を準備しています。
もう一つの重要な要因であるオイルの粘度は、作動する負荷と速度の条件に対応して選択します。これは軸受が流体力学的条件下で動作するように、すなわち摩擦係数を最小に抑えることが目的です。
AMESはまた、オイルが特定の種類のシールに接触するような場合、あるいは食品用途に対しては特別なソリューションを提案いたします。
形状
軸受の典型的な形状である円筒形や球形状は、特定の機能に合わせて特定の形状に設計変更することが可能です。
軸受形状の変更によりいくつかの機能を付加することができます。例えば、運転の初期および最終での摩擦係数の削減や、ハウジング内での軸受自体の回転の回避、あるいは油の抽出の増加などです。